@article{oai:nwec.repo.nii.ac.jp:00016876, author = {三原, 育子}, journal = {国立女性教育会館研究紀要, Journal of the National Women's Education Center of Japan}, month = {Aug}, note = {近年、女性起業は増加傾向にある。とりわけ農村における女性起業の伸びは顕著であり、起業件数を調査した1997年から6年間で約2倍の件数を見せている。農村女性起業の特徴として、1.小規模なグループ経営、2.農作物加工活動や直売活動、3.零細経営、4.高齢化があげられる。これは、今まで積んできた生活改善運動のグループ活動や農協婦人部(現在は女性部)といったエンパワーメント活動の成果であり、延長に存在する。実際、多くの先行研究では、農村女性起業への評価は高い。例えば、女性たち自身の地位向上だけでなく地域農業の活性化や地域の活性化というように、その効果は波及していくといったものである。しかし、農村女性起業が発展し、地域の企業として展開していくならば、既存の評価では、見えない部分が存在してくるであろう。それは、経営的性格であり、課題である。そこで、典型的な起業活動を行う事例(野中玄米みそ生産組合)と先進的な事例(浅舞婦人漬物研究会)を比較し、それぞれが抱える経営的性格と課題を考察していく。その結果、専業農家のリスク回避と事業の多角化の一環として展開されてきた野中玄米みそ生産組合は、家族経営色が強く、同業者との競合が課題となっている。また、浅舞婦人漬物研究会は、組織の硬直化や高齢化が課題となっているだけでなく、農協の広域合併化によって、従来の安定した経営は困難になっている。このようなことを考えると、起業を志す・起業を行っている女性たちに対して、より具体的な環境整備を行うことが必要になるだろう。例えば「家庭・地域との密接な関係」・..女性の自立・決定能力」・「行政による支援(人材育成・融資システムの構築・マーケティング支援)」が連携することが望まれるのではないだろうか。}, pages = {73--83}, title = {農村における女性起業の経営的性格と課題}, volume = {9}, year = {2005}, yomi = {ミハラ, イクコ} }