@article{oai:nwec.repo.nii.ac.jp:00016871, author = {久保田, 真弓}, journal = {国立女性教育会館研究紀要, Journal of the National Women's Education Center of Japan}, month = {Aug}, note = {「エンパワーメント」という用語は、日本では、1995年の国連による第4回世界女性会議以後、メディアを通して目にするようになり、「能力開化」「権限付与」「力付け」などのように訳されている。一般に、「エンパワーメント」は、何らかの理由で本来持っている力を充分に発揮できない人々を対象に「力を付ける」過程をさす。そこで付ける力は、権力ではなく、自信など自らの能力を発揮できる力をさす。その意味でエンパワーメントは、個人の心理的要素に関わるが、それだけではない。何らかの理由で対象者が萎縮してしまっているので、その理由を追究し、その問題を改善する必要がある。そこで、エンパワーメントの過程には、心理的な要素だけでなく、社会、政治、経済的要素も含まれ、究極的には、社会変革もめざしている。アフリカのリーダー賞を受賞したLongweは、エンパワーメントを、福祉、アクセス、意識向上、参加、コントロールの5段階で説明し、これらのステップを順に踏んで最終的にはジェンダー平等をめざすというモデルを提示している。これは、CIDA (カナダ国際開発庁)やユニセフを通して広く発展途上国で普及しているモデルである。そこで本稿では、日本での応用を念頭に、これに公正の要素を追加したエンパワーメントモデルを提示し、女性のエンパワーメントとは、ジェンダー関係の社会変革である、という視点から論じる。特に、論点は、ジェンダー平等だけでなく、公正の重要性を考えること、男女を公正に扱うには、男女が対話しなければならないこと、怒りを対話の原動力とすること、それには、生涯教育の役割があることである。さらに、例として男女共同参画推進センターで実施されている相談と農村女性のための家族経営協定を取りあげている。}, pages = {27--38}, title = {エンパワーメントに見るジェンダー平等と公正 : 対話の実現に向けて}, volume = {9}, year = {2005}, yomi = {クボタ, マユミ} }