@article{oai:nwec.repo.nii.ac.jp:00016869, author = {大槻, 奈巳}, journal = {国立女性教育会館研究紀要, Journal of the National Women's Education Center of Japan}, month = {Aug}, note = {本稿は、国立女性教育会館が2001年度から2004年度にノルウェー、韓国、アメリカのカウンターパートとの共同研究によって実施した「女性の学習関心と学習行動に関する国際調査」の成果をまとめたものである。本稿の目的は、生涯学習がどのように女性のエンパワーメントに資するかをノルウェー、韓国、アメリカ、日本の4カ国を対象とした比較調査によって明らかにすることである。調査の結果から、第一に、学んでいる学習の内容では、日本と韓国で男女差が大きく、それは社会の性別役割分業を反映したものと考えられること、第二に、学習に対する支援では、女性は情緒的支援の認知度が高く、ある程度の困難を乗り越えて学習に参加していることが示唆されること、第三に、アメリカやノルウェーでは学習の成果のあった人ほどまた学びたいと考えているが、日本や韓国の学習者は成果があってもなくても、また学びたいと考えていること、つまり学ぶことに目的を見出している傾向があることがわかった。第四に、各国別・大学と職業訓練に関する学習機関別に得られた成果について比べてみると、アメリカはキャリア・アップに、ノルウェーは能力開発につながっている傾向があったが、日本の場合は、なかなか職業とむすびつく成果を学習者が得られていなかった。第五に、男女平等について学習した経験は社会的活動への動機づけとなっている傾向があること、第六に、男女平等について学習することは、男女平等が浸透していない社会では性別分業意識を変えること、がわかった。以上から、生涯学習が女性のエンパワーメントに資するものにするためには、女性の学習内容が性別役割にとらわれず、女性が学習により参加できるような支援が必要であること、学ぶしくみの整備と学んだことを生かすしくみの整備が必要であること、男女平等教育がとても重要であることが明らかになった。}, pages = {7--17}, title = {生涯学習と女性のエンパワーメント : 日本・韓国・ノルウェー・アメリカの4カ国比較調査から}, volume = {9}, year = {2005}, yomi = {オオツキ, ナミ} }