@article{oai:nwec.repo.nii.ac.jp:00016828, author = {高原, 幸子}, journal = {国立女性教育会館研究紀要, Journal of the National Women's Education Center of Japan}, month = {Sep}, note = {本稿は,女性が被る数々の被害や困難な状況を,自己決定という領域を思考することで乗り越える手立てを見出すことを目的としている。女性の選択や行為に関する思考体系が,強制か自己責任に追い込んでいくやり方しかない現況のなかにおいて,そこに女性が自己の選択や行為を支えられる権利をどのように思考していくか,という点を深めた。それは,行為や認識の隅から隅まで取り巻くジェンダー秩序のもとで,文化的に理解可能となる言説実践における社会的行為を,『達成する自由』という観点を組み入れることでその秩序を少しずつでも打開していく可能性を考えることである。それが,本稿の中心的概念であるエンタイトルメントで言わんとしているところである。更に,既存の経済合理性のもとで社会的行為をする,という人間を乗り越えて,自由にものを考え,行為し,認識するエージェンシーの側面を強調することで,理想郷としての生きた関係の表象になってしまうのではなく,社会的変化や変動を望める行為主体としての女性を思考した。その混ざり合い,動的に行為する領域こそ,確かな自由を掴み取ることが可能となる場であろう。}, pages = {59--68}, title = {女性の自己決定とエンタイトルメント概念}, volume = {6}, year = {2002}, yomi = {タカハラ, サチコ} }